「雪」
私は北海道で生まれ育ち、現在に至る。
北海道に住んでいると、雪は切っても切れない関係となり、地域によっては半年近く雪を目にする年もある。
北海道の日常生活においては、大人になるにつれ雪が邪魔になってくる。通勤にしかり、運転にしても雪さえなければと思う事は多い。
ウインタースポーツを愛する人はまた別の思いであろうが、日々の生活においてはあまり良い思い出はない。
ただ、生活するとした時には悪者でしかない【雪】だが、食べてみると意外に美味い😋
私が幼少期の頃はお腹が空いたから氷柱を食べ、喉が渇いたから雪を食べる。そんな即効性のあるドリンクとして、雪を楽しんでいた。
近年周りを見渡しても、氷柱を食べている子や雪うめーっ!と言っている子は見かけない。
氷柱を食べている子が少なくなってきたのには訳がある。これは時代とともに屋根の形状や技術が進化を遂げ氷柱が生産されにくくなってきたからであろう。また氷柱は汚いものとの正しい認識が広まり、現在は需要と供給のバランスは保たれている。
雪はどうだろう?私の地方では年々減少してきているような気がするがそれでも冬になると膝くらいまでは積もる。そう食べたい放題である。近年はかき氷シロップも市場に出回り手に入れやすい状態で誰でも簡単に【大自然に育まれた天然かき氷】が食べられる時代であるが、食べている子供を見たことが無い。
私はバカではない。と思う。
子供時代に、親からしっかりと「氷柱や雪は汚いものだからね」と教えられていた。
しかし、間近で見る氷柱は水晶のような輝きと透明度を誇り、汚れ0は一目瞭然である。
雪もまたしかり、深々と降っている雪をみて汚く思う人はいないだろう。誰の足跡も無い雪の原に仰向けになり口を広げて落ちてくる雪を堪能していたのを思い出す。
食べて見たらわかると思うがいずれも汚れは0で無害であったが、自分の子供には禁止するだろう。
天然の雪に負けないものが作れるそうです。この技術も進化しています。